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【おせちの日持ち】賞味期限の目安や保存方法のコツを解説2023.07.25

おせちは日持ちするように作るのが基本ですが、どのくらい保存できるのでしょうか?

本記事では「おせちの日持ちの目安や保存方法のコツ」を詳しく解説します。
実際におせちを作っていた料理人が教える、具体的なスケジュール付きです。

最後まで読めば、おせちの準備で迷うことはありません。

おせちの日持ちは、手作り・市販品・冷蔵・冷凍・具材などによって変わります。
それぞれの賞味期限を把握しておくとよいでしょう。

おせち作りの段取りを決めたい人は、最後まで読んでみてください。

 

【おせちの日持ち】手作りと市販品で変わる賞味期限

おせちの日持ちは、条件によって異なります。

 

▶ 手作りか市販か
▶ 冷蔵か冷凍か
▶ 具材によって

 

最近は冷凍や真空パックのおせちが増え、市販品は長持ちするようになりました。
反対に、暖房器具の発達により平均室温が高くなったため、手作りのおせちは昔より日持ちしなくなったといわれています。

 

市販の場合は、記載されている賞味(消費)期限に従ってください。
あくまで目安なので、食べる前に必ず状態をチェックし、できるだけ早めに食べ切りましょう。

 

手作りおせちの日持ち

手作りおせちを冷蔵保存した場合の日持ちは2〜10日が目安で、具材によって異なります。

 

  • 黒豆:5日
  • 数の子:7日(塩抜き前は2~3ヵ月)
  • 佃煮(田作りなど):10日
  • 昆布巻き:7日
  • 伊達巻き:7日
  • 栗きんとん:2~4日
  • 筑前煮(煮しめ):3~4日
  • 焼き物:当日中

大晦日には完成させて、元日〜三が日で食べ切るイメージです。

 

冷凍保存する場合は、どの具材も1ヵ月くらいが目安です。
ただし、数の子・こんにゃく・根菜類など、冷凍することで味や食感が落ちる具材もあります。

 

大晦日におせち作りでバタつきたくない人に、おすすめの保存方法です。

市販のおせちの日持ち

 

賞味期限や消費期限が記載されている場合は、従いましょう。

メーカー・冷蔵品・冷凍品・真空パックによって、日持ちは変わります。

 

冷蔵品の場合は、2〜3日が目安。
市販の冷蔵おせちは「生おせち」と呼ばれるほどで、あまり日持ちしません。
冷凍や真空パックの商品でも、開封後は冷蔵保存が必須です。

 

冷凍品の場合は1ヵ月ほど。
未開封の状態でも、解凍後は冷蔵保存が基本です。
一度解凍したおせちを再冷凍すると、品質が著しく低下します。

 

真空パックの日持ちは、記載されている賞味(消費)期限どおり。
常温保存可能な場合は、記載の保存方法に従ってください。

 

いずれも、開封後は早めに食べ切るのが鉄則です。

おせちが日持ちする理由|腐敗するとどうなる?

 

おせちが日持ちするのは、調味料を多用することで腐敗の原因となる水分を減らしているから。
食品を腐らせるのは細菌などの微生物ですが、繫殖するには一定量の水分が必要です。
砂糖や塩には脱水作用があり、酸性である酢には防腐効果があります。
また、砂糖には酸化を防ぐ効果もあるので、風味が損なわれません。

 

おせちは冷蔵庫がない時代から伝わる料理です。
正月に台所仕事をするのは縁起が悪いとの考えから、当時も三が日まで日持ちするように作られていました。

 

おせちが腐敗するとどうなる?

具材によって腐り方は違いますが、腐敗していれば何かしらの変化が現れます。

 

  • カビが生えている
  • 鼻をつくような異臭がする
  • 酢を使っていない料理が酸っぱい
  • 汁気のない料理から汁が出ている
  • 粘り気のない料理が糸を引いている

 

おせちは酢を使った料理も多いため、臭いだけで判別するのは難しいです。
少しでも異変を感じたら、食べるのをやめましょう。
「おせちは日持ちするから大丈夫」と決めつけるのは危険です。

 

おせちの保存方法|日持ちさせる5つのコツ

 

重要なのは「できるだけ水分と空気に触れさせない」こと。
どちらも腐敗や劣化の原因になるからです。

 

密封性の高い容器やジッパー付き保存袋に入れ、空気を抜いて保存します。
具材ごとに小分けしておくと、必要な分だけ使えて便利です。
熱伝導率の高いアルミ製バットにのせると、低温をキープしやすくなります。

 

市販のおせちは、商品に記載されている保存方法に従ってください。
開封後は冷蔵保存し、早めに食べ切るのが基本です。

 

冷蔵保存方法

 

具材ごとに、適切な保存方法があります。

 

  • 黒豆:煮汁ごと容器に入れて保存
  • 数の子:1本を3切れ程度の小分けにして、ラップと保存袋で密封
  • 佃煮(田作りなど):ラップとジッパー付き保存袋で密封
  • 昆布巻き:密封してチルド室(0℃)で保存
  • 伊達巻き:ラップとジッパー付き保存袋で密封
  • 栗きんとん:1食分ずつ小分けにして、容器に入れ表面をラップで覆う
  • 筑前煮(煮しめ):1日1回は火を入れ、冷ましてから保存

 

昆布巻きなど、魚介類を使った料理は冷蔵室(2〜6℃)ではなく、低温のチルド室(約0℃)で保存するのがポイントです。
傷みやすい魚介類でも、低温を保つことで日持ちがよくなります。

 

冷凍保存方法

熱伝導率のよいアルミバットに乗せ、なるべく急速冷凍するのがポイント。
完全に凍るまで時間がかかるほど、水分が飛んで冷凍焼けを起こしやすいからです。
冷凍焼けすると、変色したりパサパサの食感になったりします。

 

ラップで包み、フリーザーバッグに入れ、空気に触れないようにしましょう。
乾燥や酸化だけでなく、臭い移りも防げます。
扉付近を避け、外気の影響を受けにくい場所で保存。
1食分ずつ小分けにしておくと、必要なぶんだけ取り出せます。

 

ただし、冷凍に不向きな具材もあります。

 

  • 数の子:コリコリの食感が失われる
  • こんにゃく:ゴムのように硬くなる
  • 根菜類:縮んで食感がなくなる

 

解凍するときは、食べる前日に冷蔵庫へ移し自然解凍します。

日持ちさせる5つのコツ

 

おせち料理ならではの、日持ちさせるコツがあります。

  • 食べ切れるぶんだけ用意する
  • 砂糖・醤油・酢などで濃い味付け
  • 砂糖を減らしたい場合はレモン汁
  • 汁気をしっかりと切って保存する
  • 黒豆や煮物は途中で火入れをする

 

作りすぎないのはもちろん、保存時は具材ごとに小分けします。
提供時は清潔な菜箸を使い、食べるぶんだけ別皿に移しましょう。
保存容器のまま食卓に並べるのは、おすすめしません。

 

味を染み込ませるほど、食材の水分が抜けて傷みにくくなります。
甘さ控えめにしたい場合は、砂糖の代わりにレモン汁を加えるのがおすすめ。
レモンに含まれるクエン酸が、細菌の繁殖を抑えるからです。

 

黒豆は途中で1回、煮物は毎日火入れ(煮直し)をすることで、日持ちがよくなります。

 

おせち作りのスケジュール|段取りを失敗しないコツ

おせち全品(20〜30品)を手作りする場合のスケジュールを紹介します。
作る品数や食べる日程に合わせて、調整してみてください。

 

冷凍できるものは、余裕があるときに作って冷凍保存してもよいでしょう。
12月31日は、間に合っていないぶんを取り戻すための予備日にあてます。

 

【1月1日にお昼頃に食べる予定】

12月第1週おおまかなメニュー決め・作るおせちのレシピ確認・乾物の買い出し
12月第2週調味料・備品・仕切りの用意(ラップやアルミカップなど)
12月第3~4週メニューの決定・材料の一部買い出し(日持ちするものや重いもの)
12月28日買い出しリストの最終チェック
12月29日材料買い出し(生鮮食品など)・乾物の戻しや塩蔵物の塩抜き
12月30日煮物系の調理と漬け置き(酢の物や数の子など)
12月31日伊達巻きなど玉子系の調理・最終チェック
1月1日焼き物の調理(種類によっては前日でも可)・煮物の再加熱・盛り付け

失敗しない段取りのコツ

日持ちするものから作ると、あとが楽です。

以下のおせち料理は、1週間ほど冷蔵保存可能。

 

  • 田作り
  • 栗きんとん
  • 手綱こんにゃく
  • 酢れんこん(味が染みる)

また、冷凍できるものは冷凍保存しましょう(黒豆・紅白なます・鴨ロースなど)。

 

以下のおせち料理は、29〜30日に作るのがおすすめ。

 

  • 数の子
  • 筑前煮
  • 昆布巻き
  • 伊達巻き
  • たたきごぼう

焼き物は味が落ちやすいので、12月31日か1月1日(当日)に作ります。

 

調味料や備品の用意も忘れずに

調味料は多めに用意しておくのが基本です。
漬け置きや煮物で、かなりの量を使います。

 

「料理のさしすせそ」に当てはまる調味料や、酒・みりんは十分な量を用意しましょう。
地方によってはおせちに味噌を用いるほか、年末に食べる鍋料理で大量消費する可能性があります。

 

  • さ:砂糖
  • し:塩
  • す:お酢
  • せ:醤油
  • そ:味噌

調理用の備品が途中でなくなると、かなり不便です。

 

  • ラップ
  • キッチンペーパー
  • アルミホイル
  • クッキング(オーブン)シートなど

 

重箱盛り・皿盛りにかかわらず、おせちの間には仕切りが必要です。

  • アルミカップ
  • バランなど

 

保存容器や保存袋を見落としがちですが、調理中に余った食材や完成したおせちを保存するのに使います。

 

  • 密封性できるタッパー
  • ジッパー付き保存袋
  • 冷凍用フリーザーバック

日持ちを重視するなら通販の冷凍おせちがおすすめ

冷凍品や真空パックなら、日持ちを気にする必要はありません。
解凍・開封して盛り付けるだけで、豪華なおせちが用意できます。

 

作る手間や食材のロスを減らせる点も、通販おせちのメリットです。
最近は有名シェフ監修や有名レストランとコラボした商品も増え、クオリティも上がっています。

 

手作りする時間がない人、前もってすべてのおせち料理を用意したい人は、購入を検討してみてください。