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おせちはいつ食べる?【地域ごとの違いや現代流の楽しみ方】2023.07.10

 

 

結論から言うと、おせちをいつ食べるのかは自由です。
本来は元日の朝に食べるものですが、近年は昼食や夕食におせちが並ぶ家庭も多いでしょう。

 

地域によっては大晦日に食べたり、おせちという文化がなかったりします。
「旧暦の正月」や「数え年」の風習が、今でも残っているからです。

 

本記事では「いつおせちを食べるのか」について、詳しく解説します。
年越しそばやお雑煮をいつ食べればいいかもわかるので、もうお正月の段取りで迷うことはありません。

 

おせちを食べるうえでもっとも重要なことは、家族全員が揃うことです。
風習を気にしすぎず、家族のライフスタイルに合わせて楽しみましょう。

お正月料理の段取りをしっかり組みたい人は、最後まで読んでみてください。

 

おせちはいつ食べるもの?【本来のタイミングや現代流を解説】

本来のおせちは、元日の朝(元旦)から三が日にかけて食べるもので、現代でも元日(1月1日)に食べるのが主流です。
※元旦とは1月1日の朝だけを指す言葉で、元日とは1月1日の朝から晩までを表します。

 

「縁起が悪いのでお正月は台所を使わない」という考え方があるため、2日と3日も食べるのが通例です。

お雑煮は元日の朝に用意して、残ったおせちと一緒に食べます。

 

本来は元日の朝(元旦)に食べるもの

そもそも、おせちとは神様へのお供え物です。
1月1日に年神様をお迎えして、その年の幸福を祈願します。

 

日本には神様と一緒に食事をする「神人共食(しんじんきょうしょく)」という文化があり、お供えしたおせちは残さず食べるのが習わし。
年神様は初日の出とともに現れるので、おせちを食べるのも元日の朝になるわけです。

 

また、正月に台所を使うのは縁起が悪いとされているため、三が日まではおせちの残り物を食べます。

 

今でも元日の朝(元旦)に食べるのが主流

今でも新年のあいさつとして、元日の朝(元旦)に家族揃っておせちを食べる家庭は多いでしょう。
年神様と一緒に食事をするという、おせち本来の風習が残っているからです。

 

例えば、おせちを食べるときの「祝い箸」は、神様と人が一緒に使えるよう両端とも細くなっています。

 

元日の朝に家族でおせちを囲むのは、日本のお正月の風物詩といえるでしょう。

食べ終えたあとに、みんなで初詣へ行くのが定番となっています。

現代では元日の朝以降に食べることも増えた

現代では、元日の昼や夜におせちを食べる家庭が増えました。
1月1日の深夜に初詣などで外出しているため、元日の朝は寝ていることが多いからです。

 

朝食はいつも通りパンやご飯と味噌汁で済ませ、昼食におせちを食べる人もいるでしょう。
昼まで寝ている場合は、夜の宴会料理としておせちが振る舞われます。

 

いつおせちを食べるかよりも、家族揃ってお正月を迎えるほうが大切です。
食べるタイミングは、家族のライフスタイルに合わせて決めましょう。

 

大晦日(1月31日)に食べる地域もある

旧暦の考え方や、数え年の風習が残っているからです。

 

旧暦では日没(12月は16時30分頃)後に日付が変わるため、新暦よりも早く年が明けます。
現在の暦でいえば、大晦日の夕方から夜にかけて新年を迎えるということです。

 

数え年の考え方は生まれた瞬間を1歳とし、1月1日を迎えるたびに歳を取るというもの。
元日にみんなが誕生日を迎えるため、大晦日はおせちを食べながら年越しと誕生日を盛大に祝います。

 

おせちはいつ作るのが正解?

元日に食べる予定なら、12月29日~30日には調理を開始したいところです。
おせち料理は品数が多いため、早めに準備しないと間に合いません。

 

・12月29日:下ごしらえ
・12月30日・31日:調理
※本来は大晦日にお供えるする

 

材料や道具など調理に必要なものは、もっと前に用意しましょう。
お正月のおせちは全国共通の行事なので、欲しいものが売り切れる可能性があります。

 

手作りの際は、日持ちするものから作るのが基本。
すべてをイチから手作りせず、冷凍食材や既製品を上手く取り入れるのが現代流です。

 

おせちをいつ食べるかは地域によっても異なる

おせちを大晦日に食べる地域や、おせちの文化がない地域もあります。
伝わっている風習や解釈の違いが、おもな理由です。
元日に残ったおせちと一緒にお雑煮を食べるのは、どの地域でもほぼ変わりません。

 

・北海道・東北地方の一部:大晦日に食べる
・沖縄県:おせちの文化がない

 

おせちだけでなく、年越しそばやお雑煮にも地域ごとの特色があります。

 

北海道と東北地方の一部では大晦日に食べる

大晦日の夕食として、おせちを食べる家庭が多い地域です。

 

旧暦では12月31日の日没後に新年を迎えるため「おせちは大晦日に食べるもの」という風習が残っています。
「新年を迎えること」を祝う地域か「新年を迎えたこと」を祝う地域かの違いもあるようです。

北海道では「トシトリ膳」といって、定番のおせち料理のほかに刺身や茶碗蒸しが付きます。
年越しそばやお雑煮は、他の地域と同じように大晦日や元日に食べるのが一般的です。

 

沖縄ではおせちと呼ばない

おせちの代わりに、オードブルや昆布と豚肉の煮込みなどを食べます。
おせちに欠かせない、数の子や黒豆などの縁起物は入りません。

 

沖縄には中国の文化が残っており、多くの年中行事が旧暦に基づいて行われます。
1月1日より、2月に訪れる旧正月を盛大に祝うのが通例です。

 

新月になる日を月の始まりとする旧暦では一年の周期が短いため、旧正月の時期も毎年異なります(※新月の周期が29. 5日で一年が354日)。

年越しそばは郷土料理の「沖縄そば」で、お雑煮の代わりに豚モツを使った澄まし汁を食べます。

 

年越しそばとお雑煮はいつ食べるもの?

おせちをいつ食べるかに関係なく、全国でほぼ同じタイミングです。

 

・年越しそば:12月31日
・お雑煮:1月1日~3日

 

年越しそばは大晦日のうち(年明け前)であれば、いつ食べてもOK。
ただし「一年の厄を断ち切る」という意味があるため、年が明けてから食べるのはおすすめしません。

 

福島県会津地方では、年明けにそばを食べる地域があります。
「元日そば・二日もち・三日とろろ」という言葉があり、1月1日や2日にそばか餅を食べるのが習わし。

お雑煮は元日の朝に、おせちの残りと一緒に食べるのが一般的です。

 

ライフスタイルに合わせたおせちの楽しみ方

最近のおせちは、いつ食べるかも含めさまざまな楽しみ方ができます。
昔のように親族がいっせいに集まる家庭が減り、家族だけで好きな料理を食べるケースが増えています。

ライフスタイルに合わせたおせちの楽しみ方は、下記のとおり。

・刺身・寿司
・鍋物・すき焼き
・簡単手作りおせち+通販

 

おせちにもう一品・お刺身やお寿司

お正月の時期は脂が乗った魚介類も多く、スーパーなどの鮮魚コーナーが賑わいます。

 

お刺身の盛り合わせは見栄えがよく、めでたい席にピッタリです。
お寿司は腹持ちがいいので、たくさん食べる人でも満足できるでしょう。

 

ちらし寿司は色取りがよく、簡単に作れる点がメリットです。
ひと口サイズの手まり寿司は食べやすく、おしゃれに盛り付けられます。

 

作り置きなら巻き寿司がおすすめ。
巻くのに多少の手間はかかりますが、前もって作っておいても問題ありません。

 

冬にピッタリの鍋物やすき焼き

寒い時期にピッタリなのが、温かい鍋物です。
簡易的なおせちを前菜にすれば、鍋が煮えるまでの時間も楽しめます。

冬の海の幸を堪能するなら、カニ鍋や海鮮よせ鍋がおすすめ。
美味しいだけでなく、カニ・エビ・鯛など縁起がいい食材を多く使えます。

 

すき焼きのいいところは、おせちに足りない肉類を存分に味わえること。
鶏肉は筑前煮にも使われる縁起物なので、鶏すきにすれば縁起も担げます。

 

手軽に作るおせち+通販

すべてを手作りすると、材料の買い出しや下ごしらえだけでもかなり大変です。

 

おせちをお正月に食べるのは、普段家事で忙しい人に台所仕事を休んでもらうためでもあります。
冷凍食材や既製品を活用したところで、手抜きにはなりません。

 

通販サイトで注文する手もあります。
最近は一流レストランや、有名シェフが監修したおせちも増えました。
ひと昔前のように、写真と実物が違うということも少ないはずです。

 

おせちの用意はお取り寄せがおすすめ

おせちをお取り寄せするメリットは、下記のとおり。

 

・材料調達と調理の必要がない
・冷凍の商品もあるので保存が効く
・手作りでは食べられない料理が食べられる

 

通販サイトを選ぶ際は、品数や重箱の寸法をチェックしましょう。
「写真と内容が違う」という事態を防げます。

 

有名店や有名シェフが監修している商品なら、大きく失敗することはないはず。
店やシェフのブランドに、傷が付くようなことはしないからです。

 

おせちは必ずしも手作りする必要はなく、いつ食べるのか明確な決まりはありません。
家族やあなた自身のライフスタイルに合わせて、楽しみましょう。

 

重要なのはおせちをいつ食べるかよりも、家族揃ってお正月を迎えることです。