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カニの産地はどこが有名?種類別の名産地とブランドガニを徹底解説

カニの産地はどこが有名?種類別の名産地とブランドガニを徹底解説

「カニの産地といえばどこ?」「ブランドガニの違いがわからない」

カニを選ぶとき、産地は品質を見極める重要なポイントです。同じ種類のカニでも、産地によって味や価格が大きく異なります。

本記事では、カニの種類ごとの名産地を詳しく解説します。水揚げ量のランキングから、松葉ガニ・越前ガニなどのブランドガニの違いまで、カニ選びに役立つ情報をまとめました。

カニの産地が重要な理由

なぜカニは産地によって味が違うのでしょうか?その理由は主に3つあります。

1. 海水温の違い

カニは冷たい海で育つほど身が締まり、甘みが増します。北海道や日本海側の冷たい海域で獲れるカニが美味しいとされるのは、このためです。

2. 餌となるプランクトンの違い

海域によって生息するプランクトンや小魚が異なります。栄養豊富な海域で育ったカニは、旨味成分が豊富になります。

3. 鮮度管理の技術

カニの名産地では、長年培われた漁獲・加工・輸送の技術があります。水揚げから消費者に届くまでの鮮度管理が、味に大きく影響します。

【種類別】カニの産地一覧

日本で食べられる主なカニの産地を、種類別にご紹介します。

カニの種類 主な産地 代表的なブランド
ズワイガニ(本ズワイガニ) 鳥取県、兵庫県、北海道 松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニ
紅ズワイガニ 北海道、鳥取県、島根県 香住ガニ
タラバガニ 北海道
毛ガニ 北海道
花咲ガニ 北海道(根室)
ワタリガニ(ガザミ) 愛知県、宮城県、福岡県

ズワイガニ(本ズワイガニ)の産地

ズワイガニは日本で最も人気のあるカニです。水揚げ量日本一は鳥取県で、日本海側の各県がブランドガニを展開しています。

水揚げ量ランキング

  1. 鳥取県(境港):日本一の水揚げ量を誇る
  2. 兵庫県(香住・柴山):松葉ガニの本場
  3. 北海道(オホーツク海):大型で身が締まっている

産地ごとの特徴

鳥取県(松葉ガニ)

鳥取県で水揚げされるズワイガニは「松葉ガニ」と呼ばれ、最高級ブランドとして知られています。特に「五輝星(いつきぼし)」は厳しい基準をクリアした最上級品で、1杯数十万円で取引されることも。

松葉ガニの特徴は、甘みが強く、身がぎっしり詰まっていること。11月6日の解禁日には、全国からカニファンが集まります。

兵庫県(香住ガニ・柴山ガニ)

兵庫県北部の香住漁港や柴山漁港で水揚げされる松葉ガニは、「香住ガニ」「柴山ガニ」として流通しています。日本海の荒波で育ったカニは、身が引き締まって濃厚な味わいです。

北海道(オホーツク海)

北海道のズワイガニは、流氷が去った3月〜5月が旬。冷たいオホーツク海で育つため、本州産より大型で身が締まっているのが特徴です。

ブランドズワイガニの違い

実は、松葉ガニも越前ガニも同じズワイガニです。水揚げされる港によって呼び名が変わります。

ブランド名 産地 タグの色
松葉ガニ 鳥取県・兵庫県・京都府 港により異なる
越前ガニ 福井県 黄色
加能ガニ 石川県 青色
間人(たいざ)ガニ 京都府(間人港) 緑色

ブランドガニには必ず産地証明のタグが付いています。通販で購入する際は、タグの有無を確認しましょう。

紅ズワイガニの産地

紅ズワイガニはズワイガニより深い海に生息し、鮮やかな紅色と強い甘みが特徴です。

水揚げ量ランキング

  1. 北海道:日本海側とオホーツク海で漁獲
  2. 鳥取県:境港が有名
  3. 島根県:隠岐諸島周辺で漁獲

産地ごとの特徴

北海道

北海道では、日本海側の留萌〜稚内沖やオホーツク海で紅ズワイガニが獲れます。冷たい海で育つため、身が締まって甘みが強いのが特徴です。

当店では、北海道で唯一、紅ズワイガニ漁の操業許可を得ている水産会社と提携。産地直送で鮮度抜群の紅ズワイガニをお届けしています。

鳥取県・島根県(山陰地方)

山陰地方の紅ズワイガニは「香住ガニ」として知られ、本ズワイガニより手頃な価格で人気があります。9月〜6月と漁期が長いのも魅力です。

タラバガニの産地

タラバガニは「カニの王様」と呼ばれ、北海道がほぼ唯一の国産産地です。

水揚げ量ランキング

  1. 北海道:国内シェアほぼ100%
  2. 東京都:輸入品の流通拠点
  3. 青森県:わずかに水揚げあり

北海道のタラバガニ産地

北海道では、主に以下の海域でタラバガニが獲れます。

  • オホーツク海:網走・紋別・稚内沖
  • 根室海峡:羅臼沖

特に羅臼産のタラバガニは最高級品として知られ、大きな身と濃厚な味わいが特徴です。

輸入品について

実は、日本で流通するタラバガニの約90%以上がロシア産やアラスカ産の輸入品です。国産にこだわる場合は、必ず産地を確認しましょう。

当店では北海道産のみを取り扱っています。

毛ガニの産地

毛ガニは北海道を代表するカニで、濃厚なカニ味噌が最大の魅力です。

北海道の主な産地

毛ガニは北海道各地で獲れますが、産地によって旬が異なります。

産地 旬の時期 特徴
オホーツク海(網走・紋別) 3月〜8月 流氷明けで身が甘い
噴火湾(室蘭・長万部) 6月〜8月 夏の毛ガニとして人気
釧路・根室 9月〜12月 秋の味覚として定番
日高・えりも 12月〜4月 冬の毛ガニ、年末需要に対応

つまり、北海道では1年中どこかで毛ガニの旬を迎えています。季節に合わせて産地を選ぶのがおすすめです。

花咲ガニの産地

花咲ガニは北海道根室地方でしか獲れない希少なカニです。

根室が唯一の産地

花咲ガニの名前は、根室市の「花咲港」に由来するという説があります。根室半島周辺の冷たい海域でのみ生息し、8月〜9月の短い期間しか獲れません。

花咲ガニの特徴

タラバガニの仲間ですが、より濃厚で独特の風味があります。地元では「鉄砲汁」という味噌汁が名物で、殻から出る濃厚な出汁が絶品です。

流通量が少ないため、産地直送の通販で購入するのがおすすめです。

ワタリガニ(ガザミ)の産地

ワタリガニは、北海道のカニとは異なり本州の温かい海域で獲れます。

水揚げ量ランキング

  1. 愛知県:三河湾が有名
  2. 宮城県:仙台湾で漁獲
  3. 福岡県:有明海・博多湾

ワタリガニの特徴

ワタリガニは秋から冬にかけてが旬。特にメスの内子(卵巣)は珍味として珍重されます。

甲羅に味噌を入れて焼く「甲羅焼き」や、パスタの具材としても人気です。

産地でカニを選ぶ3つのポイント

産地を重視してカニを選ぶ際のポイントをご紹介します。

1. 国産か輸入品かを確認

タラバガニやズワイガニは輸入品が多いため、産地表示を必ず確認しましょう。「北海道加工」は北海道産とは限りません。

2. 産地直送を選ぶ

鮮度が命のカニは、産地直送がおすすめ。漁港から直接発送されるため、仲介業者を通すより鮮度が良い状態で届きます。

3. 旬の産地を選ぶ

同じカニでも、旬の産地を選ぶことで最も美味しい状態のカニが手に入ります。前述の産地別旬カレンダーを参考にしてください。

まとめ:産地を知って最高のカニを選ぼう

カニの産地を種類別にご紹介しました。

  • ズワイガニ:鳥取県・兵庫県・北海道(ブランドガニ多数)
  • 紅ズワイガニ:北海道・鳥取県・島根県
  • タラバガニ:北海道(国産はほぼ北海道のみ)
  • 毛ガニ:北海道(産地で旬が異なる)
  • 花咲ガニ:北海道根室(希少)
  • ワタリガニ:愛知県・宮城県・福岡県

産地を知ることで、より美味しく・よりお得にカニを楽しめます。ぜひ産地にもこだわって、最高の一杯を見つけてください。

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