日本の夏は、気温も湿度も高く、どうしても食欲が落ちがちになります。
そんなときこそ、見た目も味わいも涼しげなカニ料理×和食献立で、さっぱりと栄養をとりながら夏を乗り切りませんか。
このページでは、カニ通販.comがおすすめするカニが主役の和食献立3パターンと、
夏向きのカニ和食をおいしく作るコツ、相性の良い和菓子や飲み物・食器選びまでまとめてご紹介します。
「暑くて重たい料理はちょっと…」「でも、せっかくなら贅沢にカニも楽しみたい」という方は、ぜひ献立づくりのヒントにしてみてください。
目次
- 夏にカニ×和食がおすすめな理由
- 献立1:活きガニを味わうお刺身御膳
- 献立2:夏を楽しむ天ぷら御膳
- 献立3:シンプル調理で楽しむ焼きガニ御膳
- 夏のカニを和食向きにおいしく調理するポイント
- カニの和食献立に合う和菓子・飲み物・食器
- さっぱり食べられるカニの和食レシピ3選
- まとめ|涼しげなカニ和食で日本の夏を楽しもう
夏にカニ×和食がおすすめな理由
暑い季節はこってりした料理より、出汁のきいたあっさり和食や、酢の物・冷たい汁物が恋しくなります。
カニは高タンパク・低脂質でさっぱり食べられるうえ、和の調味料や夏野菜との相性もぴったりです。
- 刺身や冷汁など、冷たいメニューでもカニの甘みをしっかり感じられる
- 天ぷらや焼きガニなど、シンプルな調理でもごちそう感が出せる
- ネバネバ食材や夏野菜と合わせると、栄養バランスも◎
ここからは、カニを主役にした和食献立3パターンをご紹介します。
献立1:活きガニを味わうお刺身御膳
まずは、活きガニや生食用の冷凍ガニを使って、プリプリ食感を堪能できるお刺身御膳です。
さっぱりした副菜と冷たい汁物を合わせれば、暑い日でもするする食べ進められます。
メイン:プリプリ食感が美味しいカニの刺身
活きガニ、または生食用の冷凍ガニが手に入ったら、ぜひお刺身で味わいたいところ。
カニ本来の甘みと食感をダイレクトに楽しめる一品です。
- 活きガニは殻を外し、刺身用に身を取り出します。
- 氷水にさっと浸し、身を引き締めてから水気を切ります。
- 冷凍ガニの場合は、食べる分だけ袋に入れて流水で半解凍にします。
- 刺身皿に美しく盛り付け、わさび醤油でいただきます。
- 紫蘇や酢橘、レモンを添えると香りと酸味が加わり、さらに爽やかな味わいになります。
副菜:切り干し大根のハリハリ漬け
歯ごたえのある切り干し大根に、きゅうりやにんじんを合わせた、さっぱり系の副菜です。
前日に作っておけば、味がなじんでよりおいしくいただけます。
- 切り干し大根を水で戻し、軽く絞っておきます。
- きゅうり・にんじん・生姜を細切りにします。
- 鍋に醤油・みりん・米酢・砂糖・輪切り唐辛子・千切り生姜を入れ、ひと煮立ちさせます。
- 火を止めて、切り干し大根と野菜を加え、粗熱を取ります。
- 保存容器に移し、冷蔵庫でしばらく置いて味をなじませます。
汁物:ご飯にかけて食べる冷汁
冷たい出汁と焼き魚の旨みで、ご飯がどんどん進む冷汁。
カニのお刺身と組み合わせれば、さっぱりしつつ満足感のある御膳になります。
- 焼いた魚の身をほぐし、味噌と一緒にフライパンで軽く炙って香りを出します。
- 冷やしておいた出汁に焼き味噌を溶かします。
- 薄切りにしたきゅうり、千切りの大葉、ちぎった豆腐を加えます。
- すりごまをたっぷり振り、ご飯にかけていただきます。
- 氷やミョウガ、好みの青魚・白身魚でアレンジするのもおすすめです。
献立2:夏を楽しむ天ぷら御膳
2つ目は、サクサクのカニ天ぷらを主役にした天ぷら御膳です。
ネバネバ食材を使った酢の物と、夏野菜のすまし汁を合わせることで、揚げ物でも重くなりすぎません。
メイン:サクッと揚げるカニの天ぷら
カニの甘みを衣で閉じ込めた、王道のカニ天ぷら。
衣の配合と揚げ方を少し意識するだけで、お店のような仕上がりになります。
- 冷凍カニは半解凍にし、キッチンペーパーで表面の水気をしっかり拭き取ります。
- 薄く塩を振り、出てきた余分な水分をもう一度拭き取ります。
- 薄力粉・片栗粉・ベーキングパウダー・卵・氷水を合わせて天ぷら衣を作ります(混ぜすぎないのがポイント)。
- 180℃の油でカニをカラッと揚げます。
- めんつゆやポン酢醤油、塩+大根おろしなど、好みの味付けでいただきます。
副菜:ネバネバもずく和え
オクラや長芋などのネバネバ食材を合わせた、食欲が落ちているときにも嬉しい一品です。
- ゆでたオクラを1cm幅に切ります。
- プチトマトを半分に切り、もずくと一緒にボウルに入れます。
- 酢・醤油・砂糖を合わせた酢じょうゆ、または市販のもずく酢を加えて和えます。
- 好みで長芋やなめこなどを加えると、さらに食感豊かに仕上がります。
汁物:夏野菜のすまし汁
カボチャ・ナス・ミョウガなどの夏野菜で作る、シンプルなすまし汁です。
カニ天ぷらの油をすっきり流してくれる、やさしい味わい。
- カボチャ・ナス・ミョウガを薄切りにします。
- 鍋にごま油を熱し、野菜をさっと炒めます。
- 水を注ぎ、和風顆粒だしを加えてひと煮立ちさせます。
- みりん・塩・醤油で味を調え、仕上げにミョウガとおろし生姜を加えます。
- 冷蔵庫で冷やして「冷たいすまし汁」として楽しむのもおすすめです。
献立3:シンプル調理で楽しむ焼きガニ御膳
3つ目は、素材の味をダイレクトに楽しめる焼きガニ御膳です。
カニ味噌を活かした食べ方や、ゴーヤを使った酢の物、ナスとミョウガの味噌汁を合わせた、大人向けの和食セットです。
メイン:カニ味噌を付けていただく焼きガニ
殻ごと焼いたカニに、さっぱりポン酢を合わせたシンプルな一品。
カニ味噌と脚肉を一緒に味わう贅沢な食べ方です。
- カニの脚と関節を食べやすい長さに切り分けます。
- 片面の殻を取り外し、身を上にしてグリルや魚焼きグリルに並べます。
- 殻側を下にして焼くことで、旨みの詰まった汁が流れ出るのを防げます。
- 軽く焼き色がついたら、だし汁・醤油・柚子や酢橘・レモンなどの果汁を2:1:1で混ぜた自家製ポン酢でいただきます。
副菜:ツナとゴーヤの酢の物
ほろ苦いゴーヤとツナを合わせた、夏らしい酢の物です。
焼きガニの甘みとのコントラストを楽しめます。
- ゴーヤは縦半分に切って種とワタを取り、薄い半月切りにします。
- 塩と砂糖を少量もみ込み、10分ほど置いてからさっと湯通しします。
- 生姜の甘酢漬け(ガリ)を細切りにし、油を切ったツナ・合わせ酢と一緒にゴーヤと和えます。
- 冷蔵庫で冷やしてなじませ、仕上げに黒コショウを振ると味が引き締まります。
汁物:ナスとミョウガの味噌汁
ナスのやわらかさとミョウガの香りが楽しめる、夏の定番味噌汁です。
- ナスのヘタを取り、半月切りにします。
- ミョウガは小口切りにします。
- 鍋に水を沸かし、和風顆粒だしを溶かしてナスを加えます。
- ナスがしんなりしたら火を弱め、味噌を溶き入れます。
- ひと煮立ちする直前にミョウガを加え、好みでネギやすりごま、ごま油を足して仕上げます。
夏のカニを和食向きにおいしく調理するポイント
1. 正しい方法でしっかり解凍する
冷凍カニをおいしく食べるためには、解凍方法がとても重要です。
活きガニとゆでガニでは解凍の仕方が異なるので、用途に合わせて使い分けましょう。
- 冷凍活きガニ:氷水に入れて15〜30分ほど置き、半解凍にする
- 冷凍ゆでガニ:表面のグレーズ(氷の膜)を流水で落としてから、冷蔵庫で8時間ほどかけてゆっくり解凍する
キッチンペーパーやラップ、ポリ袋で表面を覆っておくと、身が乾燥しにくく臭い移りも防げます。
電子レンジ解凍や常温放置は、身がパサつきやすく風味も落ちるため避けましょう。
2. 冷水や氷水で身を引き締める
ゆでたカニを冷水または氷水にさっとくぐらせると、身が引き締まり食感が良くなるだけでなく、殻から身が外れやすくなります。
ただし、長時間浸けると旨みが流れてしまうので、1分程度を目安にしましょう。
3. カニ本来の旨みが生きるシンプルな味付けに
和食でカニを楽しむときは、塩・カニ酢・カニ味噌・醤油など、素材を活かす味付けがおすすめです。
質の良いカニであれば、少量の塩だけでも十分な満足感があります。
正しい保存・下処理・火入れを心がけて、カニ本来の甘みと香りを楽しみましょう。
カニの和食献立に合う和菓子・飲み物・食器
二の膳におすすめの涼やかな和菓子
カニの和食献立のあとには、つるんと食べられる夏の和菓子がよく合います。
- わらび餅
- 水ようかん
- 寒天や葛を使ったあんみつ
わらび餅なら、わらび餅粉と水・砂糖を鍋で練り上げ、透明になったら氷水で冷やし、きな粉をたっぷりまぶせば完成。
冷房の効いた部屋で、手作りにチャレンジしてみるのも夏の楽しみのひとつです。
カニ和食と一緒に楽しみたい飲み物
すっきりした水出し緑茶や水出し麦茶は、カニ和食との相性抜群です。
- 緑茶:低温の水でじっくり抽出すると、旨みと甘みが強く出て渋みは控えめに
- 麦茶:抽出前に麦茶パックを少量のお湯で蒸らしてから水出しにすると、香りとコクがアップ
水道水ではなく、ミネラルウォーターや一度沸かして冷ました水を使うと、よりクリアな味わいになります。
涼しさを演出する食器選び
夏の食卓を涼しげに見せたいときは、ガラス製の器や青磁のうつわが活躍します。
- ガラスの鉢にそうめんや酢の物を盛り、氷を添える
- 透明なグラスに飲み物を注ぎ、氷が触れ合う音も楽しむ
- 青や水色が基調の皿で、視覚からも涼しさを演出
カニの赤・夏野菜の緑が、美しいコントラストで引き立ちます。
さっぱり食べられるカニの和食レシピ3選
ここからは、日々の食卓にも取り入れやすいさっぱり系カニ和食を3品ご紹介します。
献立3パターンと組み合わせたり、単品で軽めの夕食にしたりと、アレンジもしやすいレシピです。
1. カニときゅうり・わかめの酢の物
カニの甘みと、きゅうり・わかめの食感が楽しい定番の酢の物です。
- きゅうりを薄い輪切りにし、塩をふってしばらく置いてから水気を絞ります。
- わかめは水で戻し、食べやすい大きさに切ります。
- カニのほぐし身ときゅうり・わかめをボウルに入れます。
- 酢・醤油・砂糖・だし少々を合わせた三杯酢をかけ、全体を和えます。
2. カニの冷やし茶漬け
熱いご飯に冷たい出汁をかけていただく、夏にうれしい冷やし茶漬けです。
- 冷たいだし汁を用意し、塩または薄口醤油で薄めに味をつけます。
- 茶碗にご飯をよそい、カニのほぐし身・刻み海苔・大葉・白ごまをのせます。
- よく冷えただし汁を注ぎ、好みでわさびや梅干しを添えます。
3. カニとオクラの冷やしうどん
つるっと食べられる冷やしうどんも、カニを加えることで一気にごちそう感がアップします。
- うどんをゆで、冷水でよく洗ってぬめりを取り、しっかり冷やします。
- オクラをさっとゆでて輪切りにし、ミョウガ・大葉を細切りにします。
- 器にうどんを盛り、カニのほぐし身・オクラ・ミョウガ・大葉をトッピングします。
- 冷やしためんつゆを注ぎ、好みですりごまやレモンを添えます。
まとめ|涼しげなカニ和食で日本の夏を楽しもう
カニは「冬の味覚」というイメージが強い食材ですが、出汁や酢を活かした和食と組み合わせれば、夏でもさっぱりとおいしく楽しめます。
- 刺身や冷汁と合わせたお刺身御膳
- ネバネバ副菜とすまし汁を合わせた天ぷら御膳
- 焼きガニを中心にしたシンプル御膳
さらに、解凍方法・氷水での締め方・味付けの工夫など、ちょっとしたポイントを押さえることで、
カニ本来の甘みと旨みを、家庭でもしっかり引き出すことができます。
カニ通販.comでは、和食・洋食・中華など、さまざまな料理に使いやすいカニを取り揃えています。
用途や人数に合わせたカニの選び方・買い方は、「カニの選び方・買い方ガイド」もぜひあわせてご覧ください。
涼しげなカニ料理で、日本の夏の食卓を楽しんでいただけたらうれしいです。