松葉ガニ・越前ガニ・加能ガニの違いは?ブランドガニ完全ガイド
「松葉ガニ」「越前ガニ」「加能ガニ」…同じズワイガニなのに、なぜ名前が違うの?
これらは「ブランドガニ」と呼ばれる、産地ごとに異なる名前がついたズワイガニです。同じズワイガニでも、産地によって味や品質、価格が異なります。
この記事では、日本の主要なブランドガニの違いを徹底解説します。
ブランドガニとは?
ブランドガニとは、特定の産地で水揚げされたズワイガニに、その産地を証明するタグをつけて販売されるカニのことです。
💡 ブランドガニのポイント
- すべて本ズワイガニ(オピリオ種)の別名
- 産地を証明するタグがついている
- 厳しい品質基準をクリアしたカニのみ
- 通常のズワイガニより高価格
日本の主要ブランドガニ一覧【比較表】
| ブランド名 | 産地 | タグの色 | 特徴 | 価格目安(1杯) |
|---|---|---|---|---|
| 松葉ガニ | 鳥取県・島根県・兵庫県・京都府 | 緑・青など | 山陰地方の代表的ブランド。身が締まり上品な甘み | 10,000円〜50,000円 |
| 越前ガニ | 福井県 | 黄色 | 皇室献上品。最高級ブランド。濃厚な味わい | 15,000円〜100,000円 |
| 加能ガニ | 石川県 | 青色 | 石川県のブランド。身入り抜群でコスパ良好 | 8,000円〜30,000円 |
| 間人ガニ (たいざがに) |
京都府(間人港) | 緑色 | 「幻のカニ」。漁獲量が極めて少ない | 30,000円〜100,000円 |
| 香住ガニ | 兵庫県(香住港) | ピンク | 紅ズワイガニのブランド。甘みが強い | 3,000円〜10,000円 |
| 津居山ガニ | 兵庫県(津居山港) | 青色 | 日帰り漁で鮮度抜群 | 15,000円〜50,000円 |
主要ブランドガニの詳細
松葉ガニ(鳥取・島根・兵庫・京都)
山陰地方で水揚げされるズワイガニの総称。最もポピュラーなブランドガニです。
- 特徴:身が締まっていて上品な甘み
- 旬:11月〜3月
- 価格:10,000円〜50,000円/杯
越前ガニ(福井県)
皇室に献上される最高級ブランド。福井県の冬の味覚を代表します。
- 特徴:濃厚な味わい、身入り抜群
- 旬:11月〜3月
- 価格:15,000円〜100,000円/杯(最高級品は数十万円も)
加能ガニ(石川県)
石川県の「加賀」と「能登」の頭文字から名付けられたブランド。コスパの良さが魅力。
- 特徴:身入り抜群、比較的リーズナブル
- 旬:11月〜3月
- 価格:8,000円〜30,000円/杯
間人ガニ(京都府)
「幻のカニ」と呼ばれる超高級ブランド。漁獲量が極めて少なく、入手困難。
- 特徴:日帰り漁で鮮度抜群、希少価値が高い
- 旬:11月〜3月
- 価格:30,000円〜100,000円/杯以上
ブランドガニの「タグ」とは?
ブランドガニには産地を証明するタグがついています。
🏷️ タグの役割
- 産地の証明:どこで水揚げされたかを証明
- 品質の保証:厳しい基準をクリアした証
- 偽物防止:産地偽装を防ぐ
タグには漁港名や船名が記載されており、トレーサビリティ(追跡可能性)が確保されています。
オスとメス(セコガニ)の違い
ブランドガニにはオスとメスがあり、名前も異なります。
| 性別 | 名前の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| オス | 松葉ガニ、越前ガニ、加能ガニなど | 大型で身がたっぷり。一般的なブランドガニ |
| メス | セコガニ、セイコガニ、コッペガニ、香箱ガニ | 小型だが内子・外子(卵)が絶品。旬は11〜12月と短い |
まとめ:ブランドガニの選び方
📋 ブランドガニまとめ
- ブランドガニ = 産地証明タグ付きのズワイガニ
- 松葉ガニ:最もポピュラー、バランス良い
- 越前ガニ:最高級、皇室献上品
- 加能ガニ:コスパ良好
- 間人ガニ:幻のカニ、超希少
- 香住ガニ:紅ズワイのブランド、リーズナブル
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