セコガニ(セイコガニ)とは?旬・特徴・食べ方を徹底解説
「セコガニ」「セイコガニ」「香箱ガニ」…これらは一体何のカニでしょうか?
実は、これらはすべてズワイガニのメスの呼び名です。オスのズワイガニとは全く異なる魅力があり、カニ通の間では「オスより美味しい」と言われることも。
この記事では、セコガニの特徴・旬・食べ方を徹底解説します。
セコガニ(セイコガニ)とは?
セコガニは、ズワイガニのメスのことです。地域によって呼び名が異なります。
| 呼び名 | 地域 |
|---|---|
| セコガニ | 山陰地方(鳥取・島根など) |
| セイコガニ | 福井県(越前) |
| 香箱ガニ(こうばこがに) | 石川県(加賀・能登) |
| コッペガニ | 京都府(丹後) |
| 親ガニ | 鳥取県 |
💡 ポイント
呼び名は違っても、すべて同じズワイガニのメスです。
セコガニの基本情報
| 正体 | ズワイガニのメス |
| 大きさ | 甲羅幅7〜8cm(オスの半分以下) |
| 旬 | 11月〜12月(約2ヶ月のみ) |
| 最大の魅力 | 内子(うちこ)・外子(そとこ) |
| 価格(1杯) | 1,000円〜3,000円(オスより安い) |
セコガニの特徴と魅力
魅力1:内子(うちこ)が絶品
内子は甲羅の中にある未成熟な卵(卵巣)。オレンジ色で、濃厚でねっとりとした食感。「カニの珍味」として珍重されます。日本酒との相性が抜群。
魅力2:外子(そとこ)のプチプチ食感
外子はお腹に抱えている成熟した卵。プチプチとした食感が楽しく、酢の物やそのまま食べても美味しい。
魅力3:カニ味噌も濃厚
セコガニのカニ味噌は、オスのズワイガニよりも濃厚という声も。内子と一緒に甲羅で混ぜて食べると絶品。
魅力4:リーズナブル
オスのズワイガニ(松葉ガニなど)が1杯10,000円以上するのに対し、セコガニは1杯1,000円〜3,000円とリーズナブル。
オスのズワイガニとの比較
| 項目 | セコガニ(メス) | 松葉ガニなど(オス) |
|---|---|---|
| 大きさ | 小さい(甲羅幅7〜8cm) | 大きい(甲羅幅15cm以上) |
| 身の量 | 少ない | 多い |
| 内子・外子 | ◎ あり(最大の魅力) | × なし |
| 価格 | 安い(1,000〜3,000円) | 高い(10,000円〜) |
| 旬 | 短い(11〜12月のみ) | 長い(11〜3月) |
セコガニのおすすめの食べ方
1. そのままボイルで
茹でたセコガニをそのまま食べるのが定番。内子・外子・カニ味噌・身をすべて楽しめます。
2. 甲羅酒
食べ終わった甲羅に日本酒を注いで温める甲羅酒。カニ味噌と内子の風味が溶け出し、贅沢な味わい。
3. カニ飯・炊き込みご飯
セコガニを丸ごと入れた炊き込みご飯。カニの出汁がご飯に染み込み絶品。
4. 味噌汁
セコガニを味噌汁に入れるだけで、贅沢なカニ汁に。出汁が最高に美味しい。
セコガニを食べる際の注意点
⚠️ 旬が非常に短い
セコガニの漁期は11月初旬〜12月末頃と非常に短い。資源保護のため、メスの漁獲期間が制限されています。食べたい場合は旬の時期を逃さないようにしましょう。
まとめ:セコガニとは
📋 セコガニまとめ
- セコガニ = ズワイガニのメス
- 地域によってセイコガニ、香箱ガニ、コッペガニとも呼ばれる
- 最大の魅力は内子・外子(卵)
- 旬は11〜12月の約2ヶ月のみ
- オスよりリーズナブル(1杯1,000〜3,000円)
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