タラバガニは淡白な味わいのため、バターや醤油としっかり合わせても負けません。
ただし焼きすぎると身がパサつきます。水分が多い食材だからです。
この記事では、ふっくら仕上げる焼き方を解説します。
この記事でわかること
・殻を下にして焼く理由
・焼き時間の目安
・ガーリックバター版
・残ったソースの活用
結論:殻を下にして蒸し焼きにします

| 手順 | 要点 | |
|---|---|---|
| 1 | 半解凍にする | 水気を拭き取る |
| 2 | 殻に切り込みを入れる | 風味が染み込む |
| 3 | 殻を下にして蒸し焼き | 身が硬くならない |
| 4 | 仕上げにバター醤油 | 焼き時間は合計8〜10分 |
身を直接フライパンに当てると、焦げて硬くなります。殻を下にして、蓋をした蒸し焼きが基本です。
材料(2人分)
基本
- タラバガニの脚:500g〜1kg
- バター:30g(半量ずつ使う)
- 醤油:大さじ1
- レモン:1/4個
- パセリ(みじん切り):適量
ガーリックバター版(追加)
- にんにく:2片(みじん切り)
- 白ワイン:大さじ2
下準備
1. 解凍する
冷蔵庫で半日〜1日かけて解凍します。完全に解凍せず、半解凍で止めてください。
詳しくは冷凍カニの食べ方と解凍方法で解説しています。
2. 殻に切り込みを入れる
キッチンバサミで、殻の側面に切り込みを入れます。関節ごとに1本ずつが目安です。
| 効果 | 内容 |
|---|---|
| 風味が染みる | バターと醤油が身に届く |
| 食べやすい | 殻を開くだけで身が取れる |
| 火の通りが均一に | 熱が中まで届く |
3. 水気を拭き取る
水分が残っていると、油がはねます。キッチンペーパーでしっかり押さえてください。
焼き上がりも水っぽくなります。
焼き方
1. フライパンにアルミホイルを敷く
カニの殻でフライパンが傷つくのを防げます。後片付けも楽になります。
テフロン加工のフライパンは特に傷つきやすくなります。アルミホイルを敷いておくと安心です。
2. バターを溶かす
バター15g(半量)を中火で溶かします。焦がさないよう注意してください。
バターは焦げやすい食材です。茶色くなり始めたら火が強すぎます。
3. 殻を下にして焼く
- カニを殻を下にして並べる
- 蓋をして中火で5〜6分焼く
- 裏返してさらに3〜4分
| 状態 | 判断 |
|---|---|
| 身が半透明 | まだ足りない(生の場合) |
| 身がふっくら白い | 焼き上がり |
| 身が縮んで硬い | 焼きすぎ |
ボイル済みのタラバガニなら、温める程度で構いません。合計5分程度で十分です。
すでに火が通っているため、長く焼くとパサつきます。
4. 仕上げる
- 残りのバター15gを加える
- 鍋肌から醤油を回し入れる
- 溶けたバター醤油をスプーンでカニにかける
- 皿に盛り、レモンとパセリを添える
醤油は鍋肌から入れてください。直接カニにかけると、焦げつきやすくなります。
香ばしさも変わります。
ガーリックバター版
にんにくの香りを加えると、より食欲をそそる一品になります。
- フライパンにバターとにんにくを入れ、弱火で香りを出す
- 白ワインを加え、アルコールを飛ばす
- カニを入れ、基本と同じ手順で焼く
- 仕上げに醤油とパセリを加える
にんにくは弱火でゆっくり加熱してください。強火だと焦げて苦くなります。
色づき始めたら、すぐカニを入れます。
失敗しないための3つのコツ
1. 殻を下にする
身を直接加熱すると、焦げて硬くなります。殻が熱を和らげ、蒸し焼きの状態になります。
2. 蓋をする
蓋をすると全体に熱が回り、ふっくら仕上がります。蓋がない場合は、アルミホイルをかぶせても構いません。
3. 焼きすぎない
タラバガニは水分が多いため、焼きすぎると縮んでパサつきます。身がふっくらした時点で火を止めてください。
残ったソースの使い方
バター醤油には、カニの旨みが溶け出しています。捨てずに使ってください。
| 使い方 | 作り方 |
|---|---|
| バターライス | 温かいご飯にかけて混ぜる |
| パスタ | 茹でたパスタを絡める |
| 野菜炒め | そのまま野菜を炒める |
| バゲット | パンに染み込ませる |
ご飯を入れて炒めると、簡単なカニバターライスになります。フライパンに残った旨みを使い切れます。
調理器具による違い
フライパン以外でも作れますが、仕上がりが変わります。
| 器具 | 特徴 | 注意 |
|---|---|---|
| フライパン | 最も確実。火加減が見える | アルミホイルを敷く |
| ホットプレート | 大人数向き。卓上で焼ける | 温度設定は中温 |
| 魚焼きグリル | 香ばしく仕上がる | 火力が強く焦げやすい |
| オーブントースター | 手軽 | 焼き加減が見えにくい |
魚焼きグリルやトースターは火力が強く、焼き加減を目視しにくくなります。初めてならフライパンが確実です。
ホットプレートなら卓上で
大人数で食べるなら、ホットプレートが便利です。焼きたてを取り分けられます。
温度は中温(160〜180℃)に設定してください。高温だと表面だけ焦げて、中が温まりません。
バターも焦げやすくなります。
添えるもの
| 添えるもの | 役割 |
|---|---|
| レモン | バターの脂をさっぱりさせる |
| パセリ | 彩りと香り |
| 黒こしょう | 味を引き締める |
| 付け合わせの野菜 | アスパラ・きのこ類が合う |
アスパラやしめじを一緒に焼くと、バター醤油が絡んで一品増えます。カニより先に入れて火を通してください。
ほかのカニでも作れます
| 種類 | 向き | 注意 |
|---|---|---|
| タラバガニ | 最も向く | 淡白で味付けに負けない |
| ズワイガニ | 向く | 甘みがあるため味付けは控えめに |
| 紅ズワイガニ | やや不向き | 水分が多く縮みやすい |
| 毛ガニ | 不向き | 脚が細い。茹でるほうが向く |
ズワイガニで作る場合は、醤油を控えめにしてください。甘みが隠れます。
味付けのバリエーション
バター醤油以外にも合わせ方があります。
| 味付け | 材料 | 特徴 |
|---|---|---|
| バター醤油 | バター・醤油 | 定番。香ばしい |
| ガーリックバター | +にんにく・白ワイン | 食欲をそそる |
| 塩バター | バター・塩・こしょう | カニの味が最も立つ |
| バターポン酢 | バター・ポン酢 | さっぱりする |
| 味噌バター | バター・味噌・みりん | コクが出る |
素材の味を確かめたいなら、塩バターがおすすめです。醤油を入れないぶん、カニの甘みがそのまま伝わります。
1回目は塩バター、2回目に醤油を垂らす、という食べ方もできます。
醤油を入れるタイミングで香りが変わる
鍋肌から入れると香ばしさが出ます。加熱された醤油の香りが立つためです。
逆に火を止めてから回しかけると、醤油の風味がそのまま残ります。好みで使い分けてください。
よくある失敗
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| 身がパサついた | 焼きすぎ | 合計8〜10分まで |
| 油がはねた | 水気が残っていた | 拭き取る |
| バターが焦げた | 火が強い | 中火以下にする |
| 味が染みない | 切り込みがない | 殻に切り込みを入れる |
| フライパンが傷ついた | 殻が直接当たった | アルミホイルを敷く |
よくある質問
なぜ殻を下にするのですか?
身を直接加熱すると焦げて硬くなるためです。殻が熱を和らげ、蒸し焼きの状態になります。
焼き時間はどのくらいですか?
合計8〜10分が目安です。ボイル済みなら5分程度で構いません。身がふっくらしたら火を止めてください。
ボイルガニでもできますか?
できます。すでに火が通っているため、温める程度にしてください。長く焼くとパサつきます。
醤油はいつ入れますか?
仕上げに鍋肌から回し入れます。直接カニにかけると焦げつきやすくなります。
ズワイガニでも作れますか?
作れますが、醤油は控えめにしてください。ズワイガニは甘みが強いため、濃い味付けだと風味が隠れます。
ホットプレートでも作れますか?
作れます。温度は中温(160〜180℃)に設定してください。高温だと表面だけ焦げます。大人数なら卓上で焼けるため便利です。
魚焼きグリルは使えますか?
使えますが、火力が強く焦げやすくなります。焼き加減も見えにくいため、初めてならフライパンが確実です。
野菜も一緒に焼けますか?
アスパラやきのこ類が合います。カニより先に入れて火を通してください。バター醤油が絡んで一品増えます。
残ったソースはどうしますか?
ご飯にかけるか、パスタに絡めてください。カニの旨みが溶け出しています。
まとめ
| 工程 | 要点 |
|---|---|
| 下準備 | 切り込みを入れ、水気を拭く |
| 焼き方 | 殻を下にして蓋をする |
| 時間 | 合計8〜10分(ボイルなら5分) |
| 仕上げ | 鍋肌から醤油 |
覚えておくことは3つです。
- 殻を下にして蒸し焼きにする
- 焼きすぎない(水分が多くパサつく)
- 残ったソースを使い切る
