カニの殻から取った出汁で作るカニ汁。カニを食べた後の殻も、美味しい出汁に変わります。
本記事では、カニ汁の作り方を詳しく解説します。
カニ汁と鉄砲汁の違い
カニ汁と鉄砲汁、どちらもカニを使った汁物ですが、違いがあります。
| 名前 | 特徴 |
|---|---|
| カニ汁 | カニの殻や身で出汁を取った味噌汁全般 |
| 鉄砲汁 | カニの脚をそのまま入れた北海道の郷土料理。箸で身を「鉄砲」のように突いて食べることが名前の由来 |
カニ汁の材料(4人前)
基本の材料
- カニの殻(食べ終わったもの):1杯分
- 水:800ml
- 味噌:大さじ3〜4
- 長ねぎ:1/2本
- 豆腐:1/2丁
あれば入れたい材料
- 残ったカニの身:適量
- 昆布:5cm角1枚
- 料理酒:大さじ1
カニ汁の作り方
手順1:殻の下準備
- 食べ終わったカニの殻を水で軽くすすぐ
- 大きな殻はキッチンバサミで小さく切る
- 甲羅は2〜4つに割る
ポイント:殻を小さくすることで、出汁が出やすくなります。
手順2:出汁を取る
- 鍋に水とカニの殻を入れる
- あれば昆布も加える
- 火にかけ、沸騰させる
- 沸騰したら弱火にして15〜20分煮出す
- アクが出たら取り除く
- ザルで濾して、殻を取り除く
手順3:味噌汁に仕上げる
- 出汁を鍋に戻し、温める
- 豆腐を加え、温まったら火を弱める
- 味噌を溶き入れる
- 長ねぎを加える
- 残ったカニの身があれば加える
- 沸騰させずに温め、完成
本格・鉄砲汁の作り方
カニの脚をそのまま入れる、北海道の郷土料理バージョンです。
材料(4人前)
- カニの脚:4〜8本
- 水:1L
- 昆布:10cm角1枚
- 味噌:大さじ4
- 長ねぎ:1本
作り方
- 鍋に水と昆布を入れ、30分置く
- カニの脚を入れ、火にかける
- 沸騰直前で昆布を取り出す
- 弱火で10分煮る
- 味噌を溶き入れる
- 斜め切りにした長ねぎを加えて完成
カニ汁を美味しく作るコツ
1. 殻は捨てずに活用
カニを食べた後の殻からも、十分に美味しい出汁が取れます。
2. 弱火でじっくり煮出す
強火で煮ると雑味が出ます。弱火で15〜20分が目安。
3. 味噌は沸騰させない
味噌を入れた後は沸騰させない。風味が飛んでしまいます。
4. 長ねぎは最後に
長ねぎは食べる直前に加えると、シャキシャキ感が残ります。
具材のアレンジ
- 大根:薄切りにして出汁と一緒に煮る
- じゃがいも:ホクホク食感がプラス
- わかめ:定番の組み合わせ
- 卵:溶き卵を加えてかきたま汁風に
まとめ
カニ汁を美味しく作るポイント。
- 殻を小さく切って出汁を取る
- 弱火で15〜20分煮出す
- 味噌は沸騰させない
カニを食べた後の殻も、美味しい汁物に変身。カニの旨みを最後まで楽しみましょう。