カニしゃぶは、カニ本来の甘みと旨みを最大限に引き出せる食べ方です。
しかし、「出汁は何を使えばいい?」「何秒くらいしゃぶしゃぶすればいい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、カニしゃぶの作り方を料理人が詳しく解説します。出汁の選び方から、最高に美味しく仕上げるコツまで、プロの技をお伝えします。
カニしゃぶに必要な材料(2〜3人前)
メイン食材
- カニのポーション(むき身):500g〜1kg
- 白菜:1/4株
- 長ねぎ:2本
- 豆腐:1丁
- しいたけ:4〜6個
- 春菊:1束
出汁の材料
- 水:1.5L
- 昆布:10cm角1枚
- 料理酒:大さじ2
- 塩:小さじ1/2
つけダレ
- ポン酢
- ごまダレ
- もみじおろし、小ねぎ(薬味)
※当店のしゃぶしゃぶセットには、特製のアゴ出汁スープとつけダレが付属しています。
カニしゃぶの出汁の作り方
カニしゃぶの出汁は、カニの風味を邪魔しないシンプルなものがベストです。
基本の昆布出汁
- 鍋に水1.5Lと昆布を入れ、30分以上置いて水出しする
- 中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す
- 料理酒と塩を加えて味を調える
ポイント:昆布は沸騰させるとぬめりが出るため、必ず沸騰前に取り出しましょう。
出汁のバリエーション
より深い味わいを求めるなら、以下のアレンジもおすすめです。
- アゴ出汁:トビウオの上品な旨みがカニと相性抜群
- かつお昆布出汁:かつお節を加えて風味豊かに
- 白だし:手軽に本格的な味わいに
冷凍カニの解凍方法
カニしゃぶを美味しく作る最大のポイントは、正しい解凍にあります。
おすすめの解凍方法:冷蔵庫でゆっくり解凍
- カニをビニール袋に入れたまま冷蔵庫へ
- 12〜24時間かけてゆっくり解凍
- 半解凍〜8割解凍の状態がベスト
注意:完全に解凍しきると、ドリップ(旨み成分を含む水分)が出てしまいます。中心部がやや凍っている程度で調理を始めましょう。
NGな解凍方法
- 常温解凍:急激な温度変化で旨みが逃げる
- 電子レンジ解凍:ムラができ、部分的に火が通ってしまう
- 流水解凍:水っぽくなりやすい(急ぐ場合は氷水で)
カニしゃぶの作り方・手順
1. 具材を準備する
- 白菜:ざく切りにする
- 長ねぎ:斜め薄切りにする
- 豆腐:食べやすい大きさに切る
- しいたけ:石づきを取り、飾り切りにする
- 春菊:根元を切り落とす
2. 出汁を沸かす
卓上コンロに鍋をセットし、出汁を沸かします。グラグラ沸騰させず、ふつふつと泡が立つ程度の火加減がベストです。
3. 野菜を先に入れる
火の通りにくい白菜の芯や長ねぎを先に入れ、軽く煮ておきます。
4. カニをしゃぶしゃぶする
ここが最も重要なポイントです!
しゃぶしゃぶの時間は「3〜5秒」
- カニのポーションを箸でつまむ
- 出汁に2〜3回くぐらせる
- 表面の色が白っぽく変わったら引き上げる
注意:長く浸けすぎると身が硬くなり、旨みも出汁に逃げてしまいます。「生でも食べられる」と思える程度の火の通り具合が、最も美味しい状態です。
5. つけダレで食べる
ポン酢やごまダレにつけていただきます。薬味のもみじおろしや小ねぎを加えると、さらに風味が増します。
カニしゃぶにおすすめの具材
カニの繊細な味を活かすには、淡泊な具材を選ぶのがポイントです。
相性の良い具材
- 白菜
- 長ねぎ
- 豆腐
- しいたけ
- 春菊
- えのき
- 水菜
避けた方が良い具材
- 豚肉・牛肉:カニの風味が負けてしまう
- ニラ・ニンニク:香りが強すぎる
- 練り物:味が濃く、出汁の味が変わる
〆の雑炊の作り方
カニの旨みが溶け出した出汁で作る雑炊は、まさに至福の味。〆まで美味しく楽しみましょう。
材料
- ご飯:茶碗2杯分(冷やご飯を洗っておく)
- 卵:2個
- 塩:少々
- 小ねぎ:適量
作り方
- 残った出汁のアクを取り除く
- 洗ったご飯を入れ、中火で煮る
- ふつふつしてきたら溶き卵を回し入れる
- 卵が半熟になったら火を止める
- 塩で味を調え、小ねぎを散らして完成
カニしゃぶを美味しく作るコツまとめ
- 解凍は冷蔵庫でゆっくり(12〜24時間)
- 出汁はシンプルな昆布出汁がベスト
- しゃぶしゃぶは3〜5秒で引き上げる
- 具材は淡泊なものを選ぶ
- 〆の雑炊まで楽しむ
旬のカニを使ったカニしゃぶは、冬のごちそうの定番です。ぜひこのレシピで、最高のカニしゃぶをお楽しみください。
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