カニあんかけチャーハンは、パラパラのチャーハンと、とろみのある餡を組み合わせた一品です。
ただしカニを餡で煮込むと風味が飛びます。とろみをつけてから加えるのが正解です。
この記事では、チャーハンと餡それぞれのコツを解説します。
この記事でわかること
・パラパラに仕上げる3つの条件
・カニをいつ加えるか
・餡がダマにならない作り方
・チャーハンの味付けを薄くする理由
結論:カニはとろみをつけてから加えます
| 工程 | 要点 | |
|---|---|---|
| 1 | チャーハンを作る | 味付けは薄めに |
| 2 | 餡を煮立てる | ここではカニを入れない |
| 3 | とろみをつける | 火を弱めて片栗粉を少しずつ |
| 4 | カニと卵を加える | 温まる程度で火を止める |
餡で1〜2分煮込むと、カニの風味が飛んで身も硬くなります。とろみがついた後に加えてください。
材料(2人分)
チャーハン
- ご飯:400g(冷やご飯か、炊きたてを冷ましたもの)
- 卵:2個
- 長ねぎ:1/2本(みじん切り)
- サラダ油:大さじ2
- 塩・こしょう:少々/醤油:小さじ1
カニ餡
- カニのほぐし身:100g
- 水:300ml
- 鶏がらスープの素:小さじ2
- 醤油:小さじ1/酒:小さじ1/塩:少々
- 片栗粉:大さじ1.5(水大さじ3で溶く)
- 卵:1個(溶いておく)
- ごま油:小さじ1
パラパラに仕上げる3つの条件
1. ご飯の水分を減らす
| ご飯 | 向き |
|---|---|
| 冷やご飯 | 最も向く |
| 炊きたてを広げて冷ましたもの | 向く |
| 炊きたてそのまま | べちゃつく |
冷やご飯が固まっている場合は、電子レンジで軽く温めてほぐしてください。冷たすぎると炒めてもほぐれません。
2. 強火で手早く
フライパンをしっかり熱してから油を入れます。弱火だとご飯が水分を吸ってべちゃつきます。
3. 一度に作りすぎない
2人分までが目安です。量が多いと温度が下がり、パラパラになりません。4人分なら2回に分けてください。
チャーハンの作り方
- フライパンを強火でよく熱し、油を入れる
- 溶き卵を入れ、半熟のうちにご飯を加える
- お玉の背で押すようにほぐしながら炒める
- 長ねぎを加える
- 塩・こしょうは控えめに、鍋肌から醤油を回し入れる
チャーハンの味付けは薄めにしてください。上から餡がかかるため、しっかり味をつけると塩辛くなります。
餡の塩分を見越して、物足りないくらいが適量です。
卵とご飯の順番
卵が半熟のうちにご飯を入れると、米粒が卵でコーティングされてパラパラになります。卵を完全に固めてからだと、うまく絡みません。
カニ餡の作り方
- 小鍋に水・鶏がらスープの素・醤油・酒・塩を入れる
- 中火で一度しっかり沸騰させる
- 火を弱める
- 水溶き片栗粉を少しずつ加え、混ぜながらとろみをつける
- カニを加え、温まる程度に混ぜる
- 溶き卵を細く回し入れる
- ごま油を加えて火を止める
ダマにならないコツ
| コツ | 理由 |
|---|---|
| 一度沸騰させる | 温度が低いととろみがつかない |
| 火を弱めてから加える | 高温だと部分的に固まる |
| 直前によく混ぜ直す | 片栗粉は底に沈殿している |
| 少しずつ加える | 一度に入れるとダマになる |
卵はかき混ぜない
溶き卵を細く回し入れたら、すぐに混ぜないでください。10秒ほど待ってから大きく混ぜると、ふわっとした卵になります。
すぐ混ぜると卵が細かく散り、餡が濁ります。茶碗蒸しやスープでも同じです。
とろみの調整
| 状態 | 対処 |
|---|---|
| ゆるい | 水溶き片栗粉を少量追加 |
| 固すぎる | 水か湯を加えて伸ばす |
| 時間が経って固まった | 温め直して水を少し足す |
餡は冷めると固まります。チャーハンを盛ってから、すぐにかけてください。
段取りの順番
餡とチャーハン、どちらを先に作るかで仕上がりが変わります。
| 順番 | 結果 |
|---|---|
| 餡を先に作る | チャーハンが熱いうちに出せる |
| チャーハンを先に作る | 冷めて固くなる |
餡は冷めても温め直せますが、チャーハンは温め直すとパラパラ感が失われます。餡を先に作り、弱火で保温しておいてください。
カニは火を止める直前に加えるため、チャーハンを作っている間は餡だけを温めておきます。
2つのコンロを使う場合
片方で餡を保温しながら、もう片方でチャーハンを炒めるのが理想です。盛り付けてすぐ餡をかけられます。
カニの形態と量
| 形態 | 向き | 2人分 |
|---|---|---|
| ほぐし身 | 最も手軽 | 100g |
| ポーション | 粗くほぐすと食感が残る | 100g |
| カニ缶 | 汁は出汁に使える | 1〜2缶 |
カニ缶の汁を使う場合は、その分だけ水を減らしてください。塩気もあるため、味付けは控えめにします。
盛り付け
- 茶碗にチャーハンを詰める
- 皿にひっくり返してドーム状に盛る
- 餡を上からたっぷりかける
- グリーンピースや三つ葉を散らす
茶碗で型を取ると、見た目が整います。ラップを敷いてから詰めると、きれいに外れます。
アレンジ
| アレンジ | 作り方 |
|---|---|
| 天津飯風 | チャーハンを白ご飯にして、カニ玉をのせる |
| 五目あんかけ | 餡にたけのこ・しいたけ・にんじんを加える |
| 海鮮あんかけ | えび・ホタテを加える |
| 甘酢あん | 酢・砂糖・ケチャップを加える |
天津飯の作り方はカニ玉の作り方で解説しています。
具材を足す場合
| 入れる場所 | 具材 |
|---|---|
| チャーハン | 長ねぎ・焼豚・干しえび |
| 餡 | たけのこ・しいたけ・にんじん・きくらげ |
チャーハンに水分の多い具材を入れるとべちゃつきます。野菜は餡のほうに入れてください。
餡に入れる具材は、片栗粉を加える前に火を通しておきます。
残ったときの温め直し
| 方法 | |
|---|---|
| チャーハン | フライパンで炒め直すとパラパラに戻る |
| 餡 | 小鍋で温め、水を少し足して伸ばす |
餡は冷えると固まりますが、温め直せば戻ります。とろみが強すぎる場合は水を足してください。
いずれも冷蔵で翌日までに食べきってください。
よくある失敗
| 失敗 | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
| カニの味がしない | 餡で煮込んだ | とろみ後に加える |
| 塩辛い | チャーハンの味が濃い | 餡の分を見越して薄めに |
| べちゃつく | ご飯が温かい・火が弱い | 冷やご飯・強火 |
| 餡がダマ | 高温で片栗粉を入れた | 火を弱めて少しずつ |
| とろみがつかない | 沸騰していない | 一度しっかり沸かす |
| 卵が濁る | 入れてすぐ混ぜた | 10秒待つ |
よくある質問
カニはいつ入れますか?
餡にとろみがついた後です。煮込むと風味が飛び、身も硬くなります。温まる程度に混ぜてください。
チャーハンの味付けはどのくらい?
物足りないくらいで十分です。上から餡がかかるため、しっかり味をつけると塩辛くなります。
とろみがつきません
一度しっかり沸騰させてから、火を弱めて片栗粉を加えてください。温度が低いととろみがつきません。片栗粉は沈殿するため、入れる直前に混ぜ直します。
冷やご飯がない場合は?
炊きたてを平皿に広げて冷ましてください。粗熱が取れれば使えます。温かいまま炒めるとべちゃつきます。
4人分作れますか?
チャーハンは2回に分けてください。量が多いと温度が下がり、パラパラになりません。餡はまとめて作れます。
餡とチャーハン、どちらを先に作りますか?
餡が先です。チャーハンは温め直すとパラパラ感が失われますが、餡は保温できます。カニは火を止める直前に加えてください。
紅ズワイガニでもいいですか?
向いています。餡と合わせるため種類の差は気になりにくく、価格も抑えられます。水気は切ってから加えてください。
まとめ
| 工程 | 要点 |
|---|---|
| チャーハン | 冷やご飯・強火・味付けは薄めに |
| 餡 | 一度沸騰させ、火を弱めて片栗粉 |
| カニ | とろみ後に加えて温める程度 |
| 卵 | 回し入れて10秒待つ |
覚えておくことは3つです。
- カニは餡で煮込まない(とろみ後に加える)
- チャーハンの味付けは薄めに(餡の塩分を見越す)
- 片栗粉は火を弱めてから少しずつ