カニ鍋の〆といえば、カニ雑炊。カニの旨みが溶け出した出汁で作る雑炊は、まさに至福の味です。
本記事では、カニ雑炊の作り方を詳しく解説します。鍋の〆として作る方法から、カニの身だけで作る簡単レシピまでご紹介します。
カニ雑炊に必要な材料(2〜3人前)
基本の材料
- カニ鍋の残り出汁:600ml〜800ml
- ご飯:茶碗2杯分(約300g)
- 卵:2個
- 塩:少々
- 薄口醤油:小さじ1(お好みで)
トッピング
- 小ねぎ(小口切り):適量
- 三つ葉:適量
- 刻み海苔:お好みで
- 残ったカニの身:あれば
カニ雑炊の作り方(鍋の〆バージョン)
下準備:ご飯を洗う
これが最も重要なポイントです!
- ご飯をザルに入れる
- 流水でさっと洗い、ぬめりを取る
- 水気を切っておく
なぜ洗うの?
ご飯の表面のデンプン(ぬめり)を取ることで、出汁がサラサラのまま仕上がります。洗わないと出汁がドロドロになり、雑炊というより「おかゆ」に近くなってしまいます。
作り方の手順
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出汁を準備する
鍋に残った具材を取り出し、アクを丁寧に取り除きます。出汁が少ない場合は、水を足して600ml以上にしましょう。
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味を調える
塩や薄口醤油で味を調えます。カニの旨みが出ているので、薄味でOKです。
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ご飯を入れる
洗ったご飯を入れ、中火で2〜3分煮ます。ご飯をほぐしながら、全体に出汁が行き渡るようにします。
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卵を入れる
溶き卵を「の」の字を描くように回し入れます。すぐにかき混ぜず、10秒ほど待ってから大きく1〜2回混ぜましょう。
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火を止める
卵が半熟の状態で火を止めます。余熱で固まるので、早めに止めるのがコツです。
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トッピングをのせる
小ねぎや三つ葉を散らして完成です。
ふわふわ卵に仕上げるコツ
カニ雑炊の美味しさを左右するのが、卵の仕上がりです。
3つのポイント
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卵は溶きすぎない
白身と黄身が少し分かれている程度に軽く溶く。溶きすぎると均一になりすぎて、ふわふわ感が出ません。
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火を弱めてから入れる
グラグラ沸騰した状態で入れると、卵が散ってしまいます。火を弱め、ふつふつしている程度で入れましょう。
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混ぜすぎない
入れた後は大きく1〜2回混ぜるだけ。混ぜすぎると卵が細かくなってしまいます。
カニの身から作る簡単カニ雑炊
カニ鍋の〆ではなく、カニの身だけで作る場合のレシピです。
材料(2人前)
- カニのほぐし身(またはカニ缶):100g
- ご飯:茶碗2杯分
- 水:600ml
- 白だし:大さじ3
- 卵:2個
- 塩:少々
- 小ねぎ:適量
作り方
- 鍋に水と白だしを入れて火にかける
- 沸騰したらカニの身を入れ、1分ほど煮る
- 洗ったご飯を入れ、2〜3分煮る
- 溶き卵を回し入れ、半熟で火を止める
- 小ねぎを散らして完成
ポイント:カニ缶を使う場合は、缶汁も一緒に入れると旨みがアップします。
カニ雑炊のアレンジレシピ
あんかけカニ雑炊
とろみをつけた餡をかけることで、冷めにくく最後まで熱々で楽しめます。
作り方:雑炊を器に盛った後、残った出汁に水溶き片栗粉でとろみをつけ、上からかける。
カニ味噌入り雑炊
毛ガニやズワイガニのカニ味噌を加えると、より濃厚な味わいに。
作り方:仕上げにカニ味噌を溶かし入れ、全体を軽く混ぜる。
チーズカニ雑炊
洋風アレンジでリゾット風に。
作り方:仕上げにピザ用チーズを入れ、溶けたら黒胡椒を振る。
よくある失敗と対処法
Q. 出汁がドロドロになった
A. ご飯を洗わなかったことが原因です。次回は必ず流水で洗ってから入れましょう。
Q. 卵がボソボソになった
A. 火が強すぎたか、混ぜすぎが原因です。火を弱め、卵を入れたら混ぜすぎないようにしましょう。
Q. 味が薄い
A. 出汁が薄まっている可能性があります。塩や薄口醤油で味を調えてから、ご飯を入れましょう。
まとめ
カニ雑炊を美味しく作るポイントは3つ。
- ご飯は必ず洗う(サラサラに仕上げるため)
- 卵は半熟で火を止める(余熱で固まる)
- 混ぜすぎない(ふわふわに仕上げる)
カニ鍋の旨みを余すことなく味わえる〆の雑炊。ぜひこのレシピで、最高のカニ雑炊をお楽しみください。